ドライのシール交換(4) 水没


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( 続き )


ドライスーツのシール交換が完了したので、年末に水没チェックを兼ねて大瀬崎に。

袖を短く切りネックリングを付けたことでドライスーツのサイズが一回り小さくなっていますが、シリコンシールにしたことで締めつけ感が楽になっています。
ネックリングは、BCDを背負っても問題無さそうです。


さて、問題の水没チェックの結果は?

潜水開始5分後、10mの水深で左肘に冷たい感触が!
尋常でない量の浸水で、左上肢を動かす度に海水が体温を奪います。
水没です!

Exit後にドライスーツを脱いでみると、インナーの左腕がびっしょりと濡れ磯臭くなっています。
首、手首の各接着部分を目視で確認するも損傷は見当たりません。アクアシールも浸水を防いでいるようです。んんん?


夜、家でクイックオーバル(手首)の取説・組立部分を確認すると、どうやらリストシールの付け方に問題がありそうです。




実際に取付けたリストシールは、リングからはみ出している箇所があります。

リストシールのはみ出し

はみ出しても大丈夫かなと思っていたのですが、カメラのハウジングだったら水没してますよね。

隙間あり

シールの取付け位置がズレているために僅かな隙間が生じ、そこから海水の侵入を起こしているのかもしれません。

取説では、よれや窪みがある場合はやり直し、シールが確実に取付けできるまで何度もやり直すよう書かれています。疎かにしていましたが接着よりも大事な部分なのかも。


シールの位置を修正します。

素手ではリングが固くてなかなか外せません。クイックオーバルは、リングを外しにくいのが難点です。もっとも、簡単にリングが外せるようだと水没リスクが高まるのですが。。。
結局、リングの隙間に金属製工具の柄を差し込み、テコの原理で外しました。
外したリングの内側を見てみると、水滴が残っているのが確認できます。
クイックオーバルはリストシールの交換を容易にする構造ですが、リングやシールに僅かなズレが生じると水没のリスクが高まるようです。


取説では、リストシールの取り付け時に粘着テープで仮止めすることを推奨しています。

今回は、リストシールをテープで仮止めし、リングのはめ込み作業を行いました。
これで水没が起きなければ良いのですが。。。


水没チェックを兼ねて大瀬崎でダイビングです。再度の水没チェックの結果は?


ダイビング中に浸水を感じません。
Exit後にインナーの濡れ具合を確認すると、左前腕部が若干濡れています。絞って水が滴り落ちるほどではなく、シール交換前よりも程度は良いです。
ネックタイトやクイックオーバルに問題はなさそうなので、手首の返し等でシールと肌との隙間から浸水しているのかと思います。


現在のドライスーツは購入して10年。スーツのアウターはボロボロなので、ネックタイトやクイックオーバルが破損したらドライスーツを新しく新調すると思います。それまで、ブーツやファスナーの交換を自分でやってしまうかも。


( ドライのシール交換 完 )