Far East


流氷が接岸する北半球の南限地、知床。
流氷下のアザラシやクリオネを想像すると、知床の海に潜ってみたいなと思う。

でも、ここの海の魅力は冬だけではないですよね。
今の時期、ブサ可愛いナメダンゴのチビで賑やかなはず。

今回は、いつかは訪れたいと思っていた世界自然遺産・知床の海でのダイビングです。


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フィリピン東に発生した熱帯低気圧は、台風4号となり九州から関東を沿うような進路。
数日前の台風情報では、飛行機の出発予定時刻に台風が最接近の予想となっています。
空梅雨でダムの貯水率が下がっている地域に恵みの雨となりますが、私にとっては望まない台風が来襲です。

でも、台風は出発前日に熱帯低気圧となり、心配された空の便は大丈夫そうです。


中部国際空港から
フライトスケジュールに混乱はありません


名古屋からの直行便は、2時間弱で女満別空港に到着。空港の周りには何もありません。
快適な気温(18℃)と湿度。空気が澄んでいるような気がします。

女満別空港周辺
女満別空港の周辺

空港でレンタカーを借り、隣町の津別町に移動して昼食です。


つべつ西洋軒
食べログで人気のお店

こだわりの塩ラーメン、絶品!ぶた丼の看板が大きな つべつ西洋軒 。
食べログで評判が良いようなので少し遠回りしました。
店内は繁盛していて空席はありません。順番待ちは店員に名前と車種を伝え、車で待機のようです。

メニュー
三代目からのお願い

ぶた丼、塩ラーメン、焼きそば、どれも美味しそうです。
悩んだ末に、ロース豚丼を選択しました。


つべつ西洋軒 ロース豚丼
北斗ポークの豚丼

肉厚なのに柔らかい豚肉はジューシー、黒胡椒がアクセントとなって美味しいです♪
本当は、塩ラーメンも追加で食べたかったのですが。。。

美味しい食事に満足したので、いざ知床!



大きな地図で見る


北海道の土地はどこまでも広がり、有機質な色合いで満たされています。

運転中に、Pとカメラのマーク=ビューポイントパーキングの道路標識を見つけます。
気になるので駐車場に車を停めてみると、メルヘンの丘です。

メルヘンの丘 6月下旬
メルヘンの丘

北海道なら何処にでもありそうな感じなんですが、木の位置が絶妙なバランスなんでしょうか?
良い風景に感じます。
昔、タバコのCMで撮影されて、“マイルドセブンの丘”と呼ばれる場所があるのですが、そこと混同してました。
ここの風景は、空が夕日に染まると綺麗でしょうね。


途中、網走の道の駅、流氷街道網走でトイレ休憩です。
施設内を見ていると、カラフトマスの唐揚げを使ったファーストフードがあります。網走のB級グルメにザンギ丼がありますが、その派生なのでしょうか?
食べてみましたが、味の組み合わせが微妙な感じです。

網走ザンギ饅頭
網走ザンギ饅頭

網走の道の駅を後にすると、左にオホーツク海が見えます。
水平線に見えているのが目的地 知床。凄い遠い場所に行くような気がするんですけど。
頑張って北の大地の 地の果て に向かいます。

網走からの知床半島
知床岳、羅臼岳、遠音別岳、海別岳

気合を入れて運転席に乗り込みエンジンを始動すると、カーナビからは「 50km以上道なりです。」
「げっ!」。北海道広すぎます。

気を取り直して出発!

しばらくすると、
道路右側に、ラムサール条約に登録された湿地 濤沸湖が。 冬には白鳥が来る湖です。
草原には馬が放牧されていて、長閑な風景が広がっています。

道路左側の小清水原生花園には、綺麗な花が咲いているのが見えます。
ここでも、Pとカメラのマーク=ビューポイントパーキングの道路標識があり、駐車場に多くの車が。少し時間があるので覗いていきます。

エゾスカシユリ
エゾスカシユリ

エゾキスゲ
エゾキスゲ

ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ

花は見頃。撮ることに夢中になってしまいました。
まだ1/3の距離しか来ていないのに時刻は16時前。ちょっと寄り道が過ぎました。


北海道の道路は、どこまでも×2真っ直ぐに続いています。
ミラーで後ろを見ると、長い直線道路に感動します。車を停め写真をパチリ。

天に続く道
20Km程の直線道路

“天に続く道”と呼ばれる、地平線まで続く直線道路。 「 北海道は、でっかいどー 」 とつぶやく。


ようやく斜里町に。目的地までもうすぐです。

知床半島に入ると、道の脇にはオホーツク海。反対車線側は小高い山の斜面となっていて、これまでの風景と雰囲気がガラリと変わります。

おっ、またPとカメラのマーク=ビューポイントパーキングの道路標識があります。前の車が駐車場に入っていくので、私も連なって入ります。
オシンコシンの滝です。

オシンコシンの滝
階段を登るとカメラが濡れます

雪解け水で滝の水量が多く、思っていた以上に音の迫力があります。
ココに来て、セミが鳴いているのに気付きます。 エゾハルゼミ です。


峠の入口のプユニ岬には、カメラを構える観光客が沢山。

プユニ岬からの景色 6月下旬
夕日が綺麗に見えるポイント

知床横断道に入ると、エゾシカが出迎えてくれました。小さな子鹿が母親に寄り添って可愛いです。


羅臼岳 6月下旬
羅臼岳

知床縦断道は、標高が高い所で700m強。
途中、羅臼岳を一望できる駐車場がありますが、かなり寒いです。

風景を眺めていると、知床を管理している係員から
「 ここの道は、18時にゲートを閉めますので直ぐに降りてください。」
今の時期、知床横断道は朝7時から夕方18時まで開通とのこと。
時計は18時20分。急いで羅臼側に降ります。

羅臼に来ると、ウトロと違った雰囲気です。
ウトロは妙に観光地化されていてアンバランスな街並みでしたが、羅臼は地元の生活感が感じられます。個人的には、羅臼が好きになりそうです。

宿は、民宿本間です。

民宿本間 外観

こちらの宿は、外観で判断してはいけません。
民宿なのに各部屋のTVが36型。部屋の扉には鍵がしっかり。
なによりも料理が美味しいです。自家製にこだわった料理や羅臼で捕れた海鮮料理を提供してくれます。

民宿本間の夕食
夕食

民宿本間の朝食
朝食

本間のお母さんは 農林漁家民宿おかあさん100選 に認定されています。イメージにピッタリです。